こんにちは!クラシック音楽 Web振興コンサルタント、梅本です。
今日のテーマは「SNS時代の情報発信について~企業・団体編」です。
各音楽関連企業、音楽団体の担当者はそれぞれに色々なことを考えているかもしれないし考えていないかもしれませんが、時々ブロックしたくなる悲惨なアカウントを見かけるので、あらためてSNSを使ったプロモーションについて考えてみましょう。
■SNSアカウントを宣伝広報に使うのであれば宣伝広報に集中しよう
基本中の基本なのですが、そもそも何のために作ったアカウントでしょうか。
おそらく宣伝広報ですよね。
でしたら宣伝広報に集中した方がよろしいですよね。
当然です。
基本をしっかり押さえていれば、どんな投稿をすべきでどんな投稿をすべきでないかが分かるかと思います。
相当フリーダムな担当者でなければ。
■そのSNSで誰をターゲットにしているのか考えよう
これも基本ですよね。
「皆に見てもらいたい」
わかりますけど、「皆」って誰ですか?
それをハッキリさせるべきです。
SNSごとに利用者層なども異なります。
その辺りをどうとらえてマーケティングするかですね。
■企業イメージを大切に:上層部と綿密な打ち合わせを
企業や楽団のアカウントで「公式」と名付けながらとてもオフィシャルとは思えない発信をするアカウントがあります。
担当者は楽しいんでしょうね。
ですが、それでブランドイメージが悪い方に変わってしまうのは当然避けなければいけません。
担当者は常に上層部と綿密な打ち合わせをなるべく多い頻度で行い、会社や団体の目指す方向について確認をする必要があります。
逆に上層部は、ただ人気があるからといって担当者を放置していてはいけません。
担当者に依存しすぎると、担当が変わった後にユーザーの反応も大きく変わります。
特に手軽に発信できるSNSに関しては、担当者をコントロールする必要があります。
■公式アカウントは広報担当の遊び場ではない
よく見かけます。
それを喜ぶファンがいることも分かります。
ですが本当にそれで良いのか・・・
それは考え抜かれた上での展開なのか、
それとも広報担当者の遊び場なのか、
ほじくってみるとただの担当のノリだったりすることがあり、
不愉快な思いをすることも少なくありません。
会社や団体の看板に隠れて「中の人」を名乗って自分では責任を負わずに企業・団体の「公式」な発信をする。
これが会社や団体として適切かどうか、
そもそもそれは宣伝広報なのか(誰に何を伝えるかという目的と合致しているかどうか)
については他の人員がしっかりと検証する必要があります。
いずれにしても、個人アカウントではないことを忘れてはいけません。
■プライベートな時間に公式アカウントにアクセスしない
公式アカウントの担当者の中には、
一つの端末で個人のプライベートなアカウントと、
会社や団体のアカウントの両方にアクセスできるようにしている方も多いでしょう。
特にFacebookは個人アカウントとFacebookページが切り離せないので、
どうしても「うっかり」個人的な内容を公式で発信してしまう危険があります。
勤務時間外は公式アカウントを使用しない、
そもそも端末を分けておく、
酔っ払っているときは見るだけにする、
などの自衛策を取っておかないと、
翌朝どえらいことになっている、という可能性もあります。
注意しましょう。
■第三者の誹謗中傷は絶対にしない
これはSNSに限らず組織として当然のマナーですが、
特に同業者の誹謗中傷をしても得るものがありません。
匿名の個人アカウントならまだしも公式ですからね。
当然様々な取引にも影響が出ます。
営業さんは怒るでしょうね。
他社の足を引っ張るよりも自社のレベルを上げることに専念しましょう。
■SNS上の公式なれ合いは閉鎖空間を生む
特にTwitterでは「公式」アカウント同士で馴れあっているアカウントを見かけることがあります。
これは一般のお客様はなかなか入っていけない輪ですので、
結果的に閉鎖空間を生み出してしまいます。
広報のために作ったアカウントなのに、
見込み顧客をはじいてしまうわけですね。
このような発信に何の意味があるのか、正直私には分かりません。
内輪の話をしたければ電話やメール、チャットなど他のツールを使うべきでしょう。
■1つのプラットフォームに依存しないこと
いくつかのSNSを使っていても、
どれかひとつのサービスに極端に依存している場合もあります。
サービスが第三者から提供されているものである以上、
ひとつのプラットフォームに依存するのは危険です。
いつどのサービスが潰れるか、廃れるか、
または何らかの事情でアカウントが凍結されるか分からないからです。
リスクは分散させておくべきでしょう。
以上、本日はあらためてSNSを使って広報を行う際に気を付けたいことについて考えてみました。
それではまた次回。