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2016年7月21日木曜日

書評:クラシック・コンサート制作の基礎知識(2012)





こんにちは!クラシック音楽 Web振興コンサルタント、梅本です。



お久しぶりな感じですが、ハイ、なかなか多忙です。


そんな中、前から気にはなっていたけど読めていなかった

「クラシック・コンサート制作の基礎知識」

という書籍をようやく読むことが出来ました。





はいそうです、僕は今までこれを読まずにブログ書いてたんです。

よう書いたなと思います。


この本は2012年末にヤマハミュージックメディアから出版されました。

企画・制作は社団法人 日本クラシック音楽事業協会です。

なかなか大きめサイズの本になってますが、中身は超充実。

クラシック音楽の第一線で活躍する15名の著者による渾身の書き下ろしとなっています。

おおまかな目次は下記。


第1部 クラシック・コンサートのこれまでと現在

第2部 クラシック・コンサートを創る~企画して、制作して、公演当日を迎えよう

第3部 クラシック・コンサートに関わる人と組織~演奏する人と組織、舞台制作を知ろう

第4部 クラシック・コンサートの現在とこれから


ということなんですが、とにかく執筆陣の文章が濃いので

190ページがあっという間です。

なおかつ何度も読み直さないといけない難しさがあります。

文章が難しい(読みづらい)のではなくて、

実務を行いながら折に触れて読み返していかないといけない感じ。


このブログでも散々やってたマーケティングや広報の話もありますし、

コンサート企画にあたっての心構えや、

企画から演奏会当日までの詳細な実務など、

これでもかと読み応えのある内容が次々と撃ち込まれます。

とにかくハイレベルな内容なので、

ボクシング世界チャンピオンの強烈なストレートを15人分喰らうような感じです。

一気に読むと途中から頭に入ってこなくなるので、

小分けにしてしっかりと読み込みましょう。


出演する人、企画する人、裏方表方、なんでもいいですが、

コンサートに関わる人はバイブルとして常に仕事場に置いておきたい1冊です。

豪華執筆陣による「熱量」を感じるだけでも意味のある、

素晴らしい一冊。


これは読まないとマズイやつでした。ごめんなさい。








それではまた次回。

2016年7月8日金曜日

どう伝えたかではなくどう伝わったかが宣伝のポイント





こんにちは!クラシック音楽 Web振興コンサルタント、梅本です。



今回は「どう伝えたかではなくどう伝わったかが宣伝のポイント」

というテーマで書いてみたいと思います。


これまで広報・宣伝を主なテーマに色々と書いてきました。

すでに色々試してます!

という方もおられるかもしれませんが、

なかなかすぐに結果に結びつくものではありません。

中長期的に見ていく必要があります。


とはいえ全く反応がないのであれば、

それはそれで何か問題があるかもしれません。


特に宣伝でおちいりがちなのが、

「伝えてるつもり」



「実際に伝わったかどうか」

の間にある深い溝の問題です。


まずは、「伝わっているかどうか」ですよね。

これはアクセス解析やトラッキングなどで数を追うか、

「この宣伝を見たことありますか」

とアンケートでも取るか、って感じで調べることも出来るでしょう。


またさらに、伝わったとしても「どう伝わったか」が最も大事なポイントです。

伝える側の意図した通りにすべてが正確に伝わるのは難しいですが、

それでもなるべく伝えたい内容が伝わるように近づけていかなければいけません。


会社とか部活でいませんか、上司や先輩で

「説明したよね?なんで出来ないの?」

これ完全にただの「伝達下手」ですからね。


「伝える」ことが目的になって、

「どう伝わったか」ってことに注意を払ってないってのは

三流サラリーマンみたいなもんです。カスといっていいでしょう。



色々やってみたけど反応がない、

そんなときは、


「そもそも伝わってるのかな(スルーされてないかな)」

「どんな風に伝わったのかな」


ここに重点を置いて、再度トライしてみることをオススメします。


まあ、担当者が一人だとそれすら凄い大変なんですけどね。

複数の担当者を置いて、細かく担当パートを分けられれば理想ですね。







それではまた次回。

楽しいドキュメンタリー作品を作ってみよう




こんにちは!クラシック音楽 Web振興コンサルタント、梅本です。



今回は「楽しいドキュメンタリー作品を作ってみよう」

というテーマで書いてみたいと思います。


「何を言ってるんだオマエは」

と言われそうですが、割と真面目です。


なんといっても「クラシック音楽 Web振興」を掲げてますからね。

盛り上がらないと意味がない。



で、クラシック音楽業界ですよ。

ひと昔前に比べればアイドル的な奏者も増え、

クラシックのニュースを見ている限りは盛り上がっているように見えます。


ですがクラシック音楽の門をまだ叩いていない人からすれば、

やはりクラシックってのは堅苦しいものなんじゃないでしょうかやっぱり。

ここは希望的観測は捨てましょう。ぽいぽい。


となるとクラシック音楽を盛り上げていくためにもう一工夫欲しいところ。


もう何度もこのブログで登場していますが、

「映像」

これを使って見ましょう。


かといって本番のステージの演奏の地味さ、曲の冗長さで言うと、

ロックやポップスなどに比べてはるかに地味で退屈です。


逆にそういった映像が、

普段クラシックを聴かない層をさらに遠ざけている気がしないでもない。



そこで「ドキュメンタリー」の出番です。

ポイントはあくまでも「楽しいドキュメンタリー」であること。


誰にとって楽しいのか、もちろん

「クラシック未体験の人にとって楽しい」

でなければいけません。


楽しいドキュメンタリーを作り、堅苦しさを取り除くのが目的です。


別に120分の長編を作りましょうという話ではありません。

短くても良いので、いつ誰の目に触れても

「クラシック面白いじゃん」

「なんだうちらと同じ人種じゃん」

「ちょっと次のコンサート行ってみてもいいかな」

と思ってもらえればそれで良いわけです。


皆さんは年に何日活動していますか?

その日数分だけ、映像のネタはたまっていきます。

ネタさえためておけば、あとは編集次第です。


業者に撮影を頼む必要もなし。

もしどうしても頼むのであれば、

演奏会専門記録映像業者では意味がないので、

テレビ番組が作れるくらいの業者に頼みましょう。


簡易録画でいいんです。スマホでいいです。

(まあ手ぶれしない方が当然良いのですが)

・選曲過程

・練習風景

・本番をチラ見せ

・本番の舞台裏

・終演後の関係者の声

・ツアー中のアナザースカイ的なの

などなどなどなど。

(事前に出演交渉が必要ですよ)


短くてもいいから喜怒哀楽を盛り込むことも大事です。

そのために、編集は頑張る。超がんばってください。

編集能力が足りない場合は業者さんに頼んでも良いと思います。


色々と企画して作るの楽しいと思いますよ。


作った映像はガンガンYouTubeなどに投稿して、

SNSで拡散狙っていきましょう。

毎年作ってればそのうち当たるかも。


その後は、団体・個人・イベントそのもののPRや、

次回の演奏会のPRに活かすことが出来ます。











それではまた次回。

2016年7月7日木曜日

YouTubeの動画タイトルなどには英語も入れよう





こんにちは!クラシック音楽 Web振興コンサルタント、梅本です。



今回は「YouTubeの動画タイトルなどには英語も入れよう」

というテーマで書いてみたいと思います。


最近は演奏会の映像をYouTubeにアップロードする方も多いかと思います。

皆さんが海外の動画を見るように、

海外からも皆さんの動画を見ることができるのは言うまでもありませんね。


そこで、どうせアップロードするなら

「世界中で見られている」

ということを意識してみましょう。


その時に、タイトルや説明文、タグが日本語だけだと、

なかなか海外の方からは見つけられにくいかもしれません。

少なくとも検索では不利でしょうね。


海外の作曲家が自作の演奏を見つけられるように、

また日本国内での流通がメインの邦人作品を海外にも知ってもらえるように、

ぜひ日本語に加えて英語などの表記も加えてみてください。


うまくやれば、海外からの問い合わせや、招待演奏などの話が来る可能性もあります。

何か新しい話につながるきっかけになるかもしれません。


新しい出会いの機会は自分たちで作っていきましょう!





それではまた次回。

プログラム(パンフレット)用の楽曲解説はウェブにも上げちゃおう





こんにちは!クラシック音楽 Web振興コンサルタント、梅本です。



今日は「プログラム(パンフレット)用の楽曲解説はウェブにも上げちゃおう」

というテーマで書いてみたいと思います。


演奏会のプログラム(パンフレット)に

楽曲解説・紹介を掲載する演奏会が多いかと思いますが、

書くにも時間がかかってますよね。


せっかく時間をかけて作ったコンテンツ、

もっと活かしてみるのもアリなんじゃないの、というご提案です。


演奏会までの間にブログで連載してみるとか、

公式サイトからそのブログ記事にリンクを貼ってみるとか、

そういう感じ。


もちろんコピペではなくて自分で考えて書かれたものでないと

コンテンツとしては価値が低いわけなので、

価値の高いコンテンツとなることでしょう。


演奏会が終わってもブログの記事は残しておきましょう。

誰かの役に立つかもしれないし、

団体に興味をもってくれるお客様が増えるかもしれません。


転用されたくない場合は著作権について明記しておきましょう。


「演奏会のプログラム(パンフレット)で紹介を読むことがお客様の楽しみになっている」

という場合は、演奏会終了後にウェブ上で発表するのでも良いと思いますよ。


価値の高いコンテンツが増えれば増えるほど、

業界が盛り上がっていくんじゃないかなあと思います。





それではまた次回。

2016年7月6日水曜日

時々プロフィールを修正しよう





こんにちは!クラシック音楽 Web振興コンサルタント、梅本です。



今日は「時々プロフィールを修正しよう」

というテーマで書いてみたいと思います。


公式サイト、SNSアカウントなど、

色々なところで個人や団体のプロフィールを記載することがあると思います。


このプロフィール、時々見直して修正をするようにしましょう。

細かければ細かいほど良いと思いますが、

ポイントとして押さえておきたいのは下記のあたりでしょうか。


・出身地、または団体の母体や結成された場所

・構成人数など、どんな人がいるのか(団体の場合)

・主な活動地域(本拠地)

・ミッションは何か

・特徴は何か

・何を伝えるための活動をしているのか

・これまでの主な活動実績

・今後の目標


順番はなんでもいいと思いますが、

「どこの誰」ってのがわからないと興味の対象外になってしまうので、

メインの活動地域はちゃんと記載しておきたいですね。


公式サイトであればトップページのタイトルタグにも地名を入れるなどしておきましょう。

例)○○管弦楽団 | ○○県○○市


公式サイトなど文字数制限がない場合は、

経歴や沿革のようなものもしっかりと記載したほうが良いでしょう。

個人の方であれば履歴書や職務経歴書みたいなものです。

わかりやすく箇条書きでも良いですし、語りでも良いです。

それも個性だと思いますので。


大事なのは文章の形式ではなくて、伝わったかどうかなので、

そのあたりに気を付けて「この文章で伝わってるかな?」

と時折チェックされることをオススメします。




それではまた次回。

クリッカブルマップでウェブチラシの効果を上げてみよう




こんにちは!クラシック音楽 Web振興コンサルタント、梅本です。



今日は「ウェブチラシの効果を上げてみよう」

というテーマで書いてみたいと思います。


個人にしろ団体にしろ、演奏会の際にはチラシを作ることが多いかと思います。

チラシが出来たら「出来ました~」なんてSNSで告知しているところもあるでしょう。


このチラシをもっと面白く使って、効果を上げてみましょう。


公式サイトにもチラシのJPG画像なんかをアップロードしているかと思うのですが、

これを画像編集ソフトでリンク付き画像にチャチャッと加工しましょう。

クリッカブルマップというやつです。

▼このページで簡単に説明されてましたのでまずは読んでみてください。
http://park16.wakwak.com/~html-css/map/map1.html


ちょっと慣れてないと意味不明だと思うので、編集ソフトを使った方が良いです。

無料の編集ソフトを使いたい場合はGIMPが有名ですね。

GIMPの使い方については色々説明しているサイトがあると思うので、

それを読みながらやってもらえればと思います。


(ちなみに僕はFireworksを使っているのでFireworksのスポット機能を使います)


チラシの中には多くの情報がありますよね。

例えば指揮者名。

チラシ画像の指揮者名をクリックすると指揮者紹介のページに飛ぶようにする。

そういうことです。


ウェブチラシがそのまま1枚のサイトページになるような印象ですね。


これで、ただの1枚絵だったチラシが、

色々な詳細ページに行くことが出来る情報窓口になりました。

お客様はより多くの情報を知ることが出来ますね。


慣れるまでは少々大変だと思いますが、

(特にhtmlがわからないと・・・)

ぜひトライしてみましょう。





それではまた次回。

2016年7月5日火曜日

動画を投稿しよう~SNSでのPRに欠かせないショートムービー





こんにちは!クラシック音楽 Web振興コンサルタント、梅本です。



今日は「動画を投稿しよう~SNSでのPRに欠かせないショートムービー」

というテーマで書いてみたいと思います。


ひと昔前まで動画といえばYouTubeやニコニコ動画、

という感じでした。


ですが今では各種SNSにも動画投稿できるようになっています。

FacebookもTwitterもインスタグラムも。

Facebookにいたってはライブ配信も出来るようになっています。

(日本ではまだかも?)


先日、Twitterとインスタグラムが投稿できる動画の時間の延長を発表しましたね。

Twitter(140秒)、インスタグラム(60秒)です。


まずはこのように再生時間が短く、

モバイルユーザーが多いSNS向けの対策をしてみましょう。


ムービーはスマホで撮影した簡易なもので十分です。


演奏会の宣伝や商品の宣伝などに使えそうな内容としては、

・指揮者へのインタビュー

・部長挨拶

・振り付け説明

・楽器演奏デモ

など、アイディア次第で何でもアリだと思います。

投稿種類が多いほうがいいですね。


ブログや公式サイトに上げてもOK。


6秒動画のVINEや24時間以内に投稿が消えるSnapchat(スナチャ)にも注目。

超絶技巧やアクシデント集など、

インパクトがあるものは短いほうが向いている気がします。


このあたりのビジネス事例は検索すればそこそこ出てきますので、

色々と参考にしてみてください。


Twitterは140秒投稿出来るようになりましたが、

あまり長くても飽きるので、無理にフルにする必要はないと思います。









それではまた次回。





演奏団体の事務局にも広報の強化が求められる時代





こんにちは!クラシック音楽 Web振興コンサルタント、梅本です。



今日は「演奏団体の事務局にも広報の強化が求められる時代」

というテーマで書いてみたいと思います。


今や世の中、玉石混交の情報であふれまくって久しいですが、

SNSでも色々な演奏団体の投稿が増えている印象ですよね。


ひと昔前だったら事務局(または広報担当)の仕事は結構シンプルで、

・チラシはさみ/チラシ置き

・ポスター掲示

・広告

・会員への案内

・コンサートガイドなどへの出稿

くらいで済んでいましたが、

こういったリアルを中心とした活動に加えて、

今はネットをフル活用しないといけなくなってきました。


とはいえどこで宣伝すればいいの?って感じですが、

基本は

「ターゲット顧客の目につくところに先回り」

になります。


若い人がターゲットなのであれば、

彼らが訪れそうな場所やサイト、若い層が多いSNSを使ったり、

60代くらいがターゲットなのであれば、

同じく彼らが訪れそうな場所やサイトを調査して出稿するなりしたほうが良いでしょう。


ターゲット層が広い場合は、

それぞれに合わせて各所に宣伝を忍び込ませる必要があります。

また加齢とともに小さい文字が見えなくなってくるので、

チラシや画像の文字の大きさなども、

ターゲットによってはなるべく大きい文字を使いたいですね。


ではこんなやること盛りだくさんな時代に、

効果的な宣伝・広報を行うために、

最も重要なことは何か!


それは

「どんな人材を広報担当にするか」

です!


プロの団体であれば、

可能であれば広告会社などから引き抜くか、

事務局の広報担当に宣伝会議などのセミナーを受講させるのが良いでしょう。

▼宣伝会議
http://www.sendenkaigi.com/


他にも全国各地で宣伝・広報関係のセミナーがあると思うので、

商工会議所のサイトなどをチェックしてみてください。


個人や室内楽など少ないメンバーの団体で、

誰か外部の人に手伝いを頼む時や、

社会人の演奏団体の場合は、

ふだんの仕事で広報や販促をやっている人が良いです。

色々な提案をしてくれることでしょう。


学生であればチームを組んで、

色々な事例を集めて研究しながら案を出し合うのが良いでしょう。

一人や二人に負担を押し付けても、

なかなかそんなにパパパッと仕掛けるスキルも時間も足りていないかもしれません。

(なかにはジーニアスがいる可能性もあります)



後は、事務局や広報担当だけに任せず、

「みんなで協力する」ってところは昔と変わらずです。

SNSであれば積極的に皆でシェア・RTしていきましょう。








それではまた次回。