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2016年6月7日火曜日

【頑張れリアル店舗】「ネットは苦手」などと言っている場合ではない




こんにちは!謎の肩書の男、梅本です。


現在は【頑張れリアル店舗】をテーマに書いています。

これまで人材や在庫・マーケティングなどのお話を書いてきましたが、

ようやくウェブまでたどり着きました!


今日は「「ネットは苦手」などと言っている場合ではない」

というテーマで書いてみたいと思います。


リアルのほうでは様々な改善を行ってきたあなたのお店。

おそらくホームページも開設しているでしょう。


(もしくはホームページはないけどSNSアカウントを持っている、とか)


ですが、中には「ネットはどうも好かん」と思っておられる方もいらっしゃるかもしれません。

特に年代が上の方ですとそういう傾向があります。


それではお店の中をよく観察してみましょう。


お客様が来店されました。お二人様です。

楽器を見ているようですね。

あなたは声をかけるタイミングを計っています。


おっと!?一人がスマホを取り出しましたね。

そして展示されている楽器のどうやらあれは型番でしょうか、

あれをもう一人がのぞき込んでスマホのお客様に伝えています。

どうやら検索窓に打ち込んで色々と探している様子ですね。


一言二言声を交わしたのち、あなたの視線を避けるようにお二人様はスッとお店から出て行ってしまいました。


こういう光景、よく家電量販店で見かけるのですが、

あなたのお店はいかがでしょうか。



これはいわゆる「ショールーミング」と呼ばれるものです。

リアル店舗に足を運んで実物を見て、

ネットで他店の価格や特典などを見て天秤にかけています。



今はCDなどのソフトや楽譜だけでなく、

楽器ですらネットで買える時代です。


クラシック関係のお店でもショールーミングが行われるのは、

まあ必然の流れと言えますね。



ですが、これでは困ってしまいます。

お客様は来るけど、商品が売れない。


なんでかなー、とあなたは頭を悩ませます。

もっとグイグイ接客すれば良いのかしら。

もっと値下げしないといけないのかしら。

違うんですよね。



自分もショールーミングをやったことがある方なら、

まずそのお店と自分の間に

「特筆すべきこれといった関係性が出来ていない」

っていう感じ、なんとなくお分かりになりますでしょうか。


「このお店のことなんて特に大事に思ってないし思い入れもない」

っていうことです。


お客様とあなたのお店に良い関係が築けていないというわけですね。



そこで老害はこういうわけです。

「最近はなんでもネットだなんだって・・・昔はなあ・・・」

ってどうでもええわー!って話ですよね。


いかに利益を出すかってのは自分たちの給料に関わる話なので。


逆に考えれば、他店でショールーミングしているお客様が、

自分のお店のサイトを見て「こっちの店のほうがいいんじゃね?」

となる場合があるわけです。


ですからお店のサイトってのはしっかり作っておくべきなんですね。



まあ今回は

「他店でショールーミングしているお客様を奪うためのサイト」

を作るのが目的ではないので、


まずそもそも何でお店のサイトをしっかり作りこまなければいけないのか、

何のためにやるべきなのか、考えてみましょう。


最近は、リアル店舗とネットをいかに結び付けるかってのが店舗の課題です。


アプリを出すチェーン店とかはそういう感じですよね。

スマホの画面を見せたら10%オフになるとかそういう。


ただ地域密着の小さなお店ではチェーン店の真似はあまり意味がない。


お店のサイトのデザインやコンテンツを考える際に、

まずはお客様を知ることが大事です。


新規立ち上げの会社でもない限り、これまでにお客様はいたでしょう。

(いなかったら潰れちゃってますからね)


もしそのお客様が再来店されたら、

または以前のお客様の連絡先が分かっていたら、

口頭やハガキでアンケートを取ってみることです。


ハガキの場合はついでに再来店を促すために、

「ご持参いただいたら割引」などの特典をつけてもいいでしょう。

つけなくても良いです。

もちろん郵送料はお店で負担してくださいね。



お客様はなぜあなたのお店で買ってくれたのでしょうか?


楽器であれば

「選定品が多かった」

「他にはない消耗品のブランドを取り扱っていた」

「たくさん相談にのってくれて一日中、納得いくまで試奏させてくれた」

など。


ソフトであれば

「どのCDを買えばいいのか迷っていた時に色々教えてくれた」

「どの教材が自分に合っているのか教えてくれた」

「手作りのPOPに惹かれた」

などなど。


そういったことをまずは知りましょう。なぜ買ってくれたのか。


そして、それを強みとして、お店のサイトで知らせます。


あくまでもお客様に「お店のことを知ってもらう」サイト作りを意識してみましょう。

強みは品揃えなのか、商品セレクトの質なのか、サービスなのか。


そして最も重要なのは「お店のコンセプト」を知らせることです。


この2つの点を押さえておけば、新規のお客様にも安心してご来店いただけます。



また音楽は今やネットで手軽に聴けるようになっていますが、

そこを逆手に取るのも手でしょう。


例えばプロの奏者に楽器の選定をお願いする場合などは、

同時に1曲小品の演奏をお願いし、動画を収録してみましょう。


それをサイト上にアップします。

もちろん店頭でも流します。


実際にどんな人が選定をして、どんな音が出るのか?

これは結構お客様に響きそうです。



選定品でなくても、スタッフの中にその楽器が出来る人がいれば、

楽器の使い方やメンテナンスの仕方などの動画を撮影してみるのも良いでしょう。


お店のスタッフへの信頼感が出るかもしれません。



その他、出来ればぜひブログをやってください。


ネットは敵ではありません。

お客様と仲良くなれる便利なツールです。


もちろん使い方を誤れば悲惨なことになりますが、

お客様のために働いているあなたのお店なら大丈夫。



ブログとなると身構えてしまう人もいるかもしれません。


「何か有益なことを書かなければいけないのでは」

「何か面白いことを言わないといけないのでは」


大丈夫です。読者はそんなことはあまり期待していないと思います。


読者がブログを通して見たいのは「人」なんです。

そのあたりは、リアルもネットも同じだと思います。


リアルでなかなかお会いできない方へ、ブログを書く。

お店でお客様に話しかけるような内容を書けばいいです。



ただし、


 ・他社や他人の悪口、噂話、業界批判

 ・はなにつく自慢話

 ・政治・宗教の話

 ・食べ物の話(好き嫌いがあるので)

 ・他社および業界(他社が関わる)の裏話


などは書くべきではないでしょう。

個人のブログではないですからね。


あくまでも「ファン」を増やすための

お店のサイトであり、ブログであることを意識しましょう。


ファンを増やすことが、結果的に売り上げの増加につながっていくのです。



サイトのデザインの仕方や種々の編集チェックについてはこちらの過去記事も参照ください。

演奏団体などに向けた記事ですが。

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公式サイトのチェック(1)わかりやすいデザインかどうか
http://pr-classic.blogspot.jp/2016/02/1.html


公式サイトのチェック(2)スマホ対応
http://pr-classic.blogspot.jp/2016/02/2.html


公式サイトのチェック(3)ブランディングを意識したデザイン
http://pr-classic.blogspot.jp/2016/02/3.html


公式サイトのチェック(4)伝えたい情報と知りたい情報は違うかもしれない
http://pr-classic.blogspot.jp/2016/02/4.html


公式サイトのチェック(5)トップページはあまり見られていない?アクセス解析をしよう
http://pr-classic.blogspot.jp/2016/02/5.html


公式サイトのチェック(6)SEO対策
http://pr-classic.blogspot.jp/2016/02/6seo.html


公式サイトのチェック(7)動画の活用
http://pr-classic.blogspot.jp/2016/02/7.html


公式サイトのチェック(8)SNSへの導線
http://pr-classic.blogspot.jp/2016/02/8sns.html


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最近はオシャレな感じのサイトが多いので、

デザインは外注しても良いのですが、

webマーケティングなんて知るか、というデザイン会社や個人事業主もおられるので、

下記の点に注意してください。


1. レイアウトやコンテンツの配置は自分たちで決めてから発注すること。

2. 納品後にお店のスタッフでも更新・編集できるように作ってもらうこと。

3. 作成した画像はJPGやGIFだけではなくAIやPNGなど、編集可能な状態のものも納品してもらうこと。


以上です。


ぜひネットを毛嫌いせず、活用してみましょう。

サイトが出来上がったら(リニューアルしたら)、

SNSで情報を伝えたりするのも忘れずに。



それではまた次回。








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