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2016年3月25日金曜日

音大卒をビジネスマンに変えるには




こんにちは!謎の肩書の男、梅本です。


今日は「音大卒をビジネスマンに変えるには」

ということで書いてみます。


最近は音大卒は武器になるとか、

音大生向けの就職指南書みたいなのが出て、

まあそれなりに話題のようです。


ですが、少なくとも僕の経験上、

音楽関係の業務といえども企業は企業であり、

その中で音大卒ほど使えない人材はいません。


いったいどんな教育を受けたらそんな風になるのか知りませんが、

とにかく言い訳が多い、否定が多い。

出来るための方法を探す前に出来ない理由を並びたてて、

自分は音楽のすべてを知っているかのような顔をして周りを見下す。

一切利益を生みません。百害あって一利なしのクソ人材です。


とまあそういう方々と出会ってきたのですが、

たまたま僕が出会ったのがそういう方だっただけだと思います。


・・・思いますが、これが自分が関わった案件だけじゃないから厄介です。


音楽関連のお仕事(企業やプロの演奏団体とか財団法人とかそういうのですね)

の現場にはそれこそ音大卒があふれていたりするのですが、

他の現場でもお話を聞いてみると、

アタマ悪すぎて邪魔、っていうことがしばしばあるそうです。


アタマが悪いっていうのはたぶんモノを知らないだけだと思うんですけどね。

音大以外の大学で経済学や商業を専攻した人に比べれば、

そりゃあ知らないだろう、って話で、雇う側は、

彼らその辺の教養は高校生とさほど変わらない、

と考えておいたほうが無難ではないでしょうか。


ただシンプルに音楽の知識と経験があるだけです。


その知識も経験も、自分が専攻したもの以外はサッパリだったりするので、

「業界」でやっていくには全然足りたかったりするんです。


なので「音大卒だから色々知ってるだろうし飲み込みも早いだろう」

なんてのは幻想に過ぎません。


どのみち会社のやり方とかを1から学んでいただくわけですし、

知識についても新しく仕入れていただかなくてはいけません。

それまでの知識ってのはビジネス上、別にどうでもいいんです。


そうなると頭の良さそうな大学でゼミでバンバン研究して

卒論書き上げました、っていう大学生の方がまだいいですわ、

っていう話になるんですけど。


ただまあ今回はそれでも音大卒を活かすにはどうすべきか、

ということで。


音楽を魔法に例えてさらにドラクエIIIの転職システムで例えると、

音大卒ってのはレベルの高い魔法使い。

その他の新卒は戦士です。レベルは様々ですが、魔法は使えません。


音大卒を活かすというのは、

魔法使いを戦士に転職させて魔法も使える戦士にすることです。


ここでいう戦士は将来「マーケッター」として活躍してもらわなければなりません。

音楽関連の企業だから他業種ほどビジネスの専門性が必要ないかというと、

そんなことはない、ってことは分かりますよね。

内部にマーケッターがいるかいないかで成否が分かれます。


もうすでに就職されている音大卒の方についてはどうしようもないので、

もし使えない(使いこなせない)のであればクビにしてください。

いずれ自分が出来ないのを会社のせいにして辞めてしまうか、

ただ甘えて寄生しているだけの人材なので、

早いうちに切ったほうがいいです。


もしあなた自身が音大卒で、「自分使えないな」と思ったら、

今すぐビジネスの勉強を凄まじいスピードでこなしていくしかありません。

クビが飛ぶ前に。


では新卒採用の場合の話にしましょう。

音大卒の人を採用したい、どうしても音大卒じゃないと不安だ、

と思っている採用担当の方は、

インターンシップを導入してください。

これしかないです。


実際にやらせてみて、そもそも自習する気があるかどうかを見ましょう。

「教えてもらわないと出来ない」のはインターンにとっては当たり前なのですが、

その中で仕事への取り組み方を見てください。

学びたい、もっと知りたいという意欲があればまだいいほうなので、

「もしうちに就職したい気が起きたら、これとこれも勉強しておいてね」

といってインターンを終わらせましょう。

インターンはスキルアップとその後の採用見極めを前提として行うので、

有望な人材であれば手厚く保護してぜひとも獲得しましょう。


逆に「軽いアルバイト感覚」で来てるだけの人はサヨウナラです。

害になる人材です。採用する必要はありません。

ご縁がありませんでしたね、で終わりで良いです。

代わりにガッツのある体育会系でも採用したほうがよっぽど活躍してくれます。


中途採用の場合は、前職もしくは現職での実績次第ですよね。

あとはキャラが合うかどうかだけなんで、

試用期間で判断するしかないですね。


気を付けたいのは、本当に優秀な人材を中途採用したければ、

給与の出し惜しみはしないことですね。


求人を見ているとこの業界、賃金安いんですよ。

なんだか「音楽の仕事したいんだろ?そんなやつゴマンといるんだよ」

という感じで求職者の足元を見たような

「バカじゃねえの」っていう金額で求人出しているところがあります。

で、実際「薄給でもいいです、音楽の仕事なら何でも」

っていう何の役にも立たない人を採用してしまう。

アホです。


実際に運営が苦しい、だけど採用しないと仕事が回らない、

だからどうしても固定給そんなに出せない、ということであれば、

固定給+歩合+昇給ありで誘うしかないですね。

最初の固定給は少ないけど、利益を生んでくれれば歩合を出します、昇給もします、ということです。

成果主義時代に社会に出た僕のような世代にとっては当たり前の話なんですが、

なんか古い体質の会社ほどこれに対応できないですね。頭の中が古楽なんですかね。


まあこの業界、中途採用の場合はコネが一番安全かな。


とまあ色々書いてきましたが、一番言いたかったのは

「インターンシップを導入せよ」

ってところです。




それではまた次回。








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